株式会社 微量元素開発 (旧社名 ビコウ)

実用新案登録番号 : 第3157507号(U3157507)

考案の名称 : 『ミネラルウォーター生成器』

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【発行国】日本国特許庁(JP)

【公報種別】登録実用新案公報(U)

【登録番号】実用新案登録第3157507号(U3157507)

【登録日】平成22年1月27日(2010.1.27)

【発行日】平成22年2月18日(2010.2.18)

【考案の名称】ミネラルウォーター生成器

【国際特許分類】

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< 以下要約 >

【 課 題 】
水道水や井戸水等の原水中にミネラルを含む水処理用凝集剤を添加するだけで、不純物を除去し良質なミネラルウォーターを生成可能であると共に、不純物除去体の取り替えが極めて容易なミネラルウォーター生成器を提供する。

【 解決手段 】
ミネラルウォーター生成器1は、ミネラルを含む水処理用凝集剤を添加する原水を注入するための原水容器2と、原水容器2を凹状体3Aと環状体3Bからなる中継ぎ部材を介して下方より支持すると共に生成水を貯留するための貯水容器4とを有する。

原水容器2は底部に貯水容器4との連通穴5を有したフィルター載置部6を備え、フィルター載置部6には活性炭7を内蔵したフィルター8が取り替え可能に載置されている。

【選択図】 図4

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【実用新案登録請求の範囲】

 【請求項1】
ミネラルを含む水処理用凝集剤を添加する原水を注入するための原水容器と、該原水容器を中継ぎ部材を介して下方より支持すると共に生成水を貯留するための貯水容器とを有し、前記原水容器は底部に前記貯水容器との連通穴を有したフィルター載置部を備え、該フィルター載置部には活性炭を内蔵したフィルターが取り替え可能に載置されていることを特徴とするミネラルウォーター生成器。

【請求項2】

前記フィルターは、前記活性炭と、該活性炭を被包したセラミックフィルターとから構成されている請求項1に記載のミネラルウォーター生成器。

【請求項3】

前記フィルター載置部には、凹状に形成されたフィルター載置板と、該フィルター載置板の下部に設けられ該フィルター載置板を貫通する筒部とを有するフィルター載置部材が配されており、該フィルター載置部材は、前記筒部が前記フィルター載置部の前記連通穴に挿通されて前記原水容器の前記底部に固定されている請求項1または2に記載のミネラルウォーター生成器。

【請求項4】

前記フィルターの下部は、凹状に形成された前記フィルター載置板に嵌め入れ可能に形成されている請求項3に記載のミネラルウォーター生成器。

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【考案の詳細な説明】

 【技術分野】

本考案は、水道水や井戸水等の原水中にミネラルを含む水処理用凝集剤を添加するだけで、不純物を除去し良質なミネラルウォーターを生成可能なミネラルウォーター生成器に関する。

【背景技術】

 従来より、水道蛇口に直結する工事を要せず、電気を使用することもなく、ミネラルを含む水処理用凝集剤を添加するだけで、発癌性物質であるトリハロメタンを形成する遊離塩素、有機塩素化合物、砒素、鉛、または細菌などの不純物を除去できると共に、まろやかで良質なミネラルウォーターを生成可能なミネラルウォーター生成器が提案されている。

(特開平9-187759号公報)。

このミネラルウォーター生成器50は、図5に示すように、ミネラルを含む水処理用凝集剤を添加した原水(水道水や井戸水等)を注入する原水容器51と、この原水容器51を中継ぎ部材52を介して支持すると共に生成水を貯留する貯水容器53と、原水容器51の内底部に載置されたフィルター54と、原水容器の外底部に配され内部に活性炭55を収納した活性炭収納箱56とを有し、水処理用凝集剤によって凝集された原水中の不純物をフィルター54および活性炭収納箱56内の活性炭55にて除去するように構成されている。
しかし、ミネラルウォーター生成器50の活性炭収納箱56は、フィルター54を載置する載置板57の下部に設けられ外面に螺合部を有した筒部58により、その中央部が螺合保持されているため、活性炭収納箱56内に活性炭55を配したり取り替えたりする場合は、その都度、原水容器51および中継ぎ部材52を貯水容器53から取り外し、筒部58と活性炭収納箱56との螺合を解除した後、活性炭55を出し入れし、再度、筒部58と活性炭収納箱56とを螺合させなければならず、取り替え作業が煩雑であった。

【特許文献1】 特開平9-187759号公報
【考案の開示】
【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の課題は、水道水や井戸水等の原水中にミネラルを含む水処理用凝集剤を添加するだけで、不純物を除去し良質なミネラルウォーターを生成可能であると共に、不純物除去体の取り替えが極めて容易なミネラルウォーター生成器を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するものは、ミネラルを含む水処理用凝集剤を添加する原水を注入するための原水容器と、該原水容器を中継ぎ部材を介して下方より支持すると共に生成水を貯留するための貯水容器とを有し、前記原水容器は底部に前記貯水容器との連通穴を有したフィルター載置部を備え、該フィルター載置部には活性炭を内蔵したフィルターが取り替え可能に載置されていることを特徴とするミネラルウォーター生成器である。

前記フィルターは、前記活性炭と、該活性炭を被包したセラミックフィルターとから構成されていることが好ましい。前記フィルター載置部には、凹状に形成されたフィルター載置板と、該フィルター載置板の下部に設けられ該フィルター載置板を貫通する筒部とを有したフィルター載置部材が配されており、該フィルター載置部材は、前記筒部が前記フィルター載置部の前記連通穴に挿通されて前記原水容器の前記底部に固定されていることが好ましい。前記フィルターの下部は、凹状に形成された前記フィルター載置板に嵌め入れ可能に形成されていることが好ましい。

【考案の効果】

請求項1に記載した考案によれば、水道水や井戸水等の原水中にミネラルを含む水処理用凝集剤を添加するだけで、不純物を除去し良質なミネラルウォーターを生成可能であると共に、不純物除去体(活性炭を内蔵したフィルター)の取り替えが極めて容易なミネラルウォーター生成器を構成できる。

請求項2に記載した考案によれば、より効果的でコンパクトな不純物除去体(活性炭を内蔵したフィルター)を作製できる。

請求項3に記載した考案によれば、フィルターを原水容器内の所定位置に配することができる。

請求項4に記載した考案によれば、フィルターを原水容器内の所定位置に、より確実に保持させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図1】 本考案のミネラルウォーター生成器の一実施例の斜視図である。

【図2】 図1に示したミネラルウォーター生成器の部分縦端面図である。

【図3】 図1に示したミネラルウォーター生成器の分解斜視図である。

【図4】 図2の部分拡大図である。

【図5】 従来のミネラルウォーター生成器の部分縦断面図である。

【符号の説明】

 1:ミネラルウォーター生成器

 2:原水容器

 3:中継ぎ部材

3A:凹状体

3B:環状体

 4:貯水容器

 5:連通穴

 6:フィルター載置部

 7:活性炭

7A:セラミックスフィルター

 8:フィルター

 9:上蓋

10:フィルター載置板

11:筒部

12:フィルター載置部材

13:蝶ナット

14:コック

15:置台

【考案を実施するための形態】

本考案は、原水容器2内のフィルター載置部6に活性炭7を内蔵したフィルター8を取り替え可能に載置することで、不純物除去体(活性炭7を内蔵したフィルター8)の取り替えが極めて容易なミネラルウォーター生成器1を実現した。

【実施例1】

 本考案のミネラルウォーター生成器を図1ないし図4に示した一実施例を用いて説明する。

この実施例のミネラルウォーター生成器1は、ミネラルを含む水処理用凝集剤を添加する原水を注入するための原水容器2と、原水容器2を中継ぎ部材3を介して下方より支持すると共に生成水を貯留するための貯水容器4とを有し、原水容器2は底部に貯水容器4との連通穴5を有したフィルター載置部6を備え、フィルター載置部6には活性炭7を内蔵したフィルター8が取り替え可能に載置されていることを特徴とするミネラルウォーター生成器である。以下、各構成について順次詳述する。

原水容器2は、水道水や井戸水等の原水を注入するための容器であり、この原水容器2内に注入する原水にミネラルを含む水処理用凝集剤を添加してミネラルウォーターを生成する。

 原水容器2は、図3に示すように、上端が開口した有底筒状体(円筒体)に形成されており、底部に連通穴5を有したフィルター載置部6を備えると共に、上端の開口には、上蓋9が着脱自在に被嵌できるように構成されている。

 フィルター載置部6には、図4に示すように、凹状に形成されたフィルター載置板10と、フィルター載置板10の下部に設けられ当該フィルター載置板10を貫通する筒部11とを有したフィルター載置部材12が配されており、このフィルター載置部材12は、筒部11がフィルター載置部6の連通穴5に挿通された状態で原水容器2の底部に固定されている。

 より具体的には、筒部11の外周には螺子部(図示しない)が形成されており、この螺子部と蝶ナット13とが螺合されることによって、フィルター載置板10が原水容器2の底部に設けられたフィルター載置部6上に固定されている。なお、凹状に形成されたフィルター載置板10には、フィルター8の下部が嵌め入れ可能に形成されていることが好ましい。

フィルター8は、図4に示すように、活性炭7と、活性炭7を被包したセラミックフィルター7Aとから構成されている。活性炭7は、セラミックフィルター7Aを通過した原水内に残存する不純物等を吸着して脱臭、脱色する作用を有するものであり、セラミックフィルター7Aは、略0.5ミクロンの微細孔をもつセラミックスから形成されており、水処理用凝集剤によって凝集された原水中の不純物をろ過して除去する。

 

原水容器2内の原水に添加する水処理用凝集剤としては、例えば、特許第4238308号に示されている飲料水用改質剤(無機酸溶液の存在下で得られる鉱物由来の複数の金属および非金属と無機酸との塩、複塩を主成分として含有し、リン、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、銅、亜鉛、マンガン、コバルト、ニッケル、バナジウム、ケイ素、アルミニウム、リチウム、フッ素、イオウ、ストロンチウム、ベリリウム、ヨウ素等の元素が必須ミネラルとして含有されたもの)が好適であり、原水の水素結合によって大きく結合された水の分子集団の細分化作用、水の分子間に溶け込む身体に有害な影響を及ぼす元となる遊離塩素や有機塩素化合物その他の有機物の凝集作用、さらには、大腸菌群等の雑菌の制菌作用を奏する。

 貯水容器4は、原水容器2内にて生成された生成水を貯留するための容器であり、図3に示すように、上端が開口した有底筒状容器である。貯水容器4の下部付近の側部には貯水容器4内に貯留された生成水を外部に取り出すためのコック15が設けられており、また、貯水容器4は必要に応じて置台15の上方に載置され、コック14からの出水がより容易となるように構成されている。

なお、原水容器2および貯水容器4は、外部から水位や水質などを観察できるように透明又は半透明な抗菌処理済みの合成樹脂容器にて形成されている。

中継ぎ部材3は、原水容器2と貯水容器4とを上下方向に一体となるように中継ぎするためのものであって、図3または図4に示すように、中央に開口を有し上端周縁部の上面において原水容器2の外底面を支持する凹状体3Aと、凹状体3Aの下部に配され、凹状体3Aを中央開口部の周縁部にて支持すると共に、外周縁にて貯水容器4の上端開口縁部と係合する環状体3Bとから構成されている。

つぎに、本考案のミネラルウォーター生成器1の使用について説明する。

図1に示した状態で上蓋9を取り外し、原水容器2に所定量の水処理用凝集剤が添加された原水を注ぎ込み、必要に応じて上蓋9をする。ここで、水処理用凝集剤が添加された原水は、一定時間経過後に上述したミネラルが豊富な水に生成されると共に、大きい水の分子集団が細分化され、かつ、水の分子間に溶け込む身体に悪影響を及ぼす元となる遊離塩素や有機塩素化合物その他の有機物の凝集が行われる。さらに、雑菌の制菌が行われ、それら凝集物が目視できる程に原水中に浮遊または沈殿する。

このような凝集作用の物理的、化学的メカニズムは具体的には解明されていないが、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、鉄、カリウム、ナトリウム、ケイ素等の複数の金属塩が複塩を形成し、複雑にからみ合いながら、有機物等の電荷を効率よく中和させ凝集させているものと考えられる。

なお、原水の浄化効果は、公園池の水を原水として上述した水処理用凝集剤を所定量添加し、工場排水試験方法(JISK0102)に準拠して水質を分析した結果によると、PH、BOD、SS、大腸菌群数、総窒素、総リン、透視度の各試験項目が基準値以内に改善されたことが証明されている。

このように凝集処理された原水は、活性炭7を内蔵したフィルター7を通過した後、筒部11を経由して貯水容器4内へ落下し貯留される。この過程で原水はセラミックスフィルター7Aによってろ過されて凝集された不純物が除去され、さらに、セラミックスフィルター7A内部に配された活性炭7と接触して残存する不純物が吸着され、脱臭、脱色等がなされて良質なミネラルウォーターとして浄化生成される。

貯水容器4内に貯留した生成水を取り出す際には、コック14を開くだけでよいが、中継ぎ部材3を持ち上げて貯水容器4の上端開口から汲み上げてもよい。

また、長時間の使用によって活性炭7およびセラミックスフィルター7A(フィルター8)が汚れたり目詰まりした場合は、フィルター載置板10からフィルター8を取り外して新旧取り替えるだけでよい。